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白鷺電気工業株式会社様100周年を見据えた情報発信基盤へ。現場の声と対話から紡ぐサイトリニューアル

熊本を拠点に、電力や通信といった地域のライフラインを支える白鷺電気工業株式会社(https://www.shirasagidenki.co.jp/)。同社は2027年に創業80周年を迎えます。100周年に向けた「創業100周年のしらさぎの姿」を見据えて、約10年ぶりとなるコーポレートサイトの全面リニューアルを行いました。「日本中の誰もが知っている会社」という高い目標を掲げる同社が、なぜディーゼロをサイトリニューアルのパートナーに選び、プロジェクトを成功させたのか。

今回のプロジェクトストーリーでは、白鷺電気工業のウェブサイトリニューアル担当松嶋さまと、ディーゼロのプロジェクトチーム(大坪、今村、宮川、諸富、田中)が、コンセプト策定の舞台裏からデザインに込めた意図、サイト公開後に生まれた変化までを振り返ります。

情報発信の課題感から、100周年を見据えたサイト刷新へ

ー今回のリニューアルは、どのような課題感からスタートしたのでしょうか

松嶋さま:前回の更新から10年ほどが経ちデザインが古くなっていたことや、ブログ更新システムが扱いづらいなど迅速な情報発信ができず、新しい事業など私たちの伝えたい想いがタイムリーにうまく表現できないという課題感がありました。
さらに、一時的にサイトが閲覧できない状態が発生したことがあり、安全な管理体制へ移行する必要があったこともきっかけでした。数年で80周年を迎えるという節目が重なったことも背中を押す要因になりました。

大坪:最初にオンラインでお話しさせていただいた時から、更新性の低さや不具合への不安など、御社の目の前の課題は非常に明確でした。私たちは目の前の問題を解決するだけでなく、白鷺電気工業さまが目指す「次の20年、100周年」へ向けた情報発信の強固なインフラを整えるべきだと考え、盤石な体制構築をテーマにチームを編成しました。

今村:単なるウェブサイトの作り替えではなく、御社内の運用のサポートも含めて、未来を見据えて一緒に歩んでいけるチームとしてご提案をさせていただきました。

コンペではなく「伴走」を選ぶ。ゼロからの相談に応えた安心感

ー当初は複数の会社による競合コンペも検討されていたそうですが、最終的にディーゼロを指名してくださったのはなぜですか

松嶋さま:コンペの経験がなかったので最初は「やってみようか」という空気が社内にあったのですが、その時に今村さんたちが、コンペの難しさについて率直にお話をしていただいたんですよね。

今村:コンペ形式はどうしても限られた時間の中で、仮説ベースの選択になりがちです。出てきた提案の見積もりや品質を正しく比較することはプロの目から見ても非常に難しい作業です。だからこそ成功のための最善策は、最初から戦略設計と制作をワンストップで対応できるパートナーを選び、細やかにコミュニケーションを重ねながら共にゴールを目指すことではないか、とお伝えしました。

松嶋さま:私にとってウェブサイトの刷新は右も左も分からない状態からの大きなチャレンジでした。そんなゼロベースの相談に対して、ディーゼロの皆さんは進め方のイメージを丁寧に共有してくれたんです。
また、こちらの意図を一つひとつ丁寧に汲み取っていただけるという印象がありました。

大坪:ただ成果物を作るだけでなく、どれだけ担当者同士が細かいことでも気兼ねなく相談し合えるかという「関係構築」がプロジェクトの成否を分けると考え、そこを一番意識してお伝えしていましたね。

松嶋さま:全体を見渡しながらまとめていく推進力も感じられ、制作が始まる前の段階から信頼してお任せできるという安心感がありました。
ディーゼロの皆さんが帰られた後、社長の沼田に印象を尋ねたところ、社長も私と全く同じように「この人たちになら任せても安心できそうだね」と言っていました。

現場の生の声から紡ぎ出された、会社の象徴「SHIRASAGI PRIDE」

ーウェブサイトのコンセプトを策定するにあたり、全8部署やグループ会社である山根電業さまへのヒアリングをさせていただきました

田中:沼田社長より「日本中の誰もが知っている会社」という目標をお聞きしました。どんな会社なのか・それをどう知ってもらうかという、情報と表現を探るため、ヒアリングを実施させていただきました。8部門ずつ1時間程度、総勢20名以上ご参加いただき、それぞれの部門の役割や関係性、強みや課題感をお聞きすることで白鷺電気工業さまの全体像が明確になりました。

諸富:最初は各部署の方々が誇りを持って精度の高いお仕事に取り組まれていることから「白鷺クオリティ」というコンセプトを提案させていただきました。そこから沼田社長と共に議論を深める中で、白鷺電気工業さまから「プライド」という言葉をいただき、最終的に『SHIRASAGI PRIDE』というコンセプトが決まりました。

松嶋さま:実は、今年の年初の挨拶で沼田が全社員を前にして、この「SHIRASAGI PRIDE」という言葉を示しました。これからの姿勢を象徴するキーワードとして、今後も社内へ向けて定期的に使っていくものだと思っています。

鉄塔のクロスと躍動感。働く人の「人間力」を可視化するデザイン

ー「SHIRASAGI PRIDE」というコンセプトを、実際のデザインへと落とし込んでいくプロセスはいかがでしたか

松嶋さま:全体の印象がとても力強く誠実で、私たちの会社の姿勢と信頼感がしっかり可視化されていると思いました。

宮川:デザインを担当するにあたり、最大の強みはインフラを守るという使命感を持った「人(社員)」そのものだと感じていました。そのため、直感的に信頼感が伝わるよう、ファーストビューには現場で真剣に業務に取り組む社員の方々の表情が見える写真を大胆に配置しました。松嶋さまに事前に撮影場所をセレクトいただいたおかげで、順調に進行できました。
また、全体のレイアウトには、未来へ向かって挑戦していく「躍動感」を表現するために斜めのラインを効果的に採用しています。実はこの斜めのライン、複数の帯を交差させることで、皆さんが日々向き合っている「鉄塔のクロスする骨組み」をオマージュした隠し設定なんです。

松嶋さま:鉄塔のクロスですか!それは今初めて知りました。

宮川:鉄塔の持つ力強さをデザインに組み込みつつ、自然にスクロールしていけるような視線誘導を計算しています。ただし操作が必要なリンク部分に関しては、操作性を意識して直線的なレイアウトにしました。カラーも、ロゴのブルーを基調に、明るい水色のグラデーションを加えています。

「より良いものを一緒に」テキストの壁を超えた伴走の姿勢が、スムーズな制作を生む

ーすれ違いが起きやすいテキストでのやり取りですが、今回は「Backlog」を中心にスムーズに進みましたね

諸富:テキストツールは意図が伝わりにくい場合もありますが、松嶋さまとのやり取りは本当にスムーズでした。こちらからの1の質問に対して10の情報を返してくださるような、非常に丁寧で想いのこもったテキストコミュニケーションをとってくださいました。

松嶋さま:イメージが湧かない時は本当に取り留めのない文章で「こんな感じにしたい」と曖昧なまま投げてしまっていたので、ご迷惑をかけていないかずっと心配だったんです。

大坪:松嶋さまの文章には常に目的がはっきりと込められていたので、非常に解像度高くメッセージを受け取ることができました。直接お話した方がよい場合もありましたが、会議をクイックに開催し、すり合わせをさせていただきました。

松嶋さま:「最後まで走り切らなければならない」というプレッシャーの中でも、Backlogで相談すると、プロの視点から丁寧に説明し、より良い形へ導いてくださいました。私たちの意見を尊重しながら、より良いものを一緒につくろうとする姿勢に熱意を感じ、私自身も最後までやり遂げることができました。

大坪:ありがとうございます。お陰様で今回はとてもスムーズに進行させていただきました。

これからの20年へ。AI時代だからこそ輝く「人間力」のパートナーとして

ーサイトが公開されてからの反響や実際の運用はいかがでしょうか

松嶋さま:社外の方からは「見やすくなった」と声をかけていただいています。写真の差し替えや軽微な内容の修正であれば、外部に頼まなくても自分たちですぐに対応できるようになり、情報発信のスピードが劇的に上がったのを実感しています。
さらに驚いたのは、海外の方から「ウェブサイトを見て、自分のやりたいことと合致しているのでぜひ一緒に仕事をしたい」という前向きなお問い合わせをいただいたことです。以前にはそんな国際的な問い合わせは一切なかったので本当にびっくりしました。

田中:海外のユーザーにとっても翻訳や閲覧がしやすい設計にした効果がさっそく表れていますね。

松嶋さま:はい。就職を希望する学生さんたちも必ずホームページで業務内容や会社の姿勢を確認してこられます。今年の新入社員は8名と多く入社してくれたのですが、分かりやすく自社の魅力を伝えるサイトであることの重要性を改めて感じています。

諸富:これから先、100周年の目標に向けて、白鷺電気工業さまの「盤石な土台」を一緒に作ることができたと思います。御社とたくさん議論を重ねたことで理解が深まりましたので、今後の運用でも日本中の誰もが知る会社という目標に向かって同じ目線、熱量で伴走をさせていただくことができればと思っています。

松嶋さま:この先、AIがどれだけ進化しても、最終的に顧客の心をつかむのは、やはり表に立つ人の「人間力」なのだと思います。そして、その強みをしっかり発揮できるのは、裏側で支えるスタッフの高い技術力があってこそだと感じています。
これからも、何をしたらよいのか分からない段階から気軽に相談できる、心強いパートナーとして伴走していただけたら嬉しく思います。

大坪:私たちが掲げた「あるべき姿」に共感いただき、共に本質を追求してくださったプロセスは、私たちにとっても大きな財産であり、誇りに感じています。嬉しいお言葉を本当にありがとうございます。
白鷺電気工業さまのこれからの挑戦を、これからもサポートさせて頂けると幸いです。本日は本当にありがとうございました。

プロジェクト概要

サイトURL https://www.shirasagidenki.co.jp/
公開日 2025年11月27日

プロジェクトメンバー

プロジェクトマネージャー 大坪
ディレクター 諸富
プランナー 今村、田中
デザイナー 宮川、牧山
コーダー 小牧、有木
ライター 立石
テクニカルディレクター 矢野、吉塚