アクセシビリティは矜持でなく責任 - ディーゼロが求めるマークアップエンジニア
フロントエンドテックリード兼アクセシビリティ専門家の平尾です。SNSでは「ゆうてん」として活動しています。今回は採用活動を兼ねた、ディーゼロの求めるマークアップエンジニアについて解説したいと思います。
ディーゼロではマークアップのスキルは、フロントエンドエンジニアリングのひとつとして分類しています。しかしマークアップだけでも重要なスキルと位置づけており、それを軸足に置いたマークアップエンジニアを積極的に採用しています。
フロントエンドはしばしば進化が早いと言われます。もちろんそういった側面はあり、トレンドに敏感である必要もありますが、それと同時に普遍的なことも大切です。その普遍的なことのひとつが、他でもないマークアップです。
マークアップは、情報設計であり、ヒューマンリーダビリティとマシンリーダビリティを掛けつなぐ、ウェブデザインの本質かつ基盤のひとつとして捉えています。コンテンツをどういったセマンティクスでユーザーに提供するのか。機能をどういった振る舞いでユーザーに体験してもらうのか。それを設計し、実装する最も重要な作業です。
JavaScriptのスキルを求めません
「JavaScriptができないとフロントエンドエンジニアではない」と言った話題が巷に流れることがあります。もちろん、できるに越したことはないし、それは当然評価になります。しかし、マークアップエンジニア職にはJavaScriptのスキルは大きく求めません。マークアップとプログラミングは全く異なるスキルです。ご本人が望めばマークアップを徹底的に追究していただきたいです。もしもプログラミングが必要なときは、それが得意な人に任せたり、相談したらいいのです。
マークアップエンジニアのキャリアラダー
マークアップエンジニアからの次のキャリアも幅広くあります。さきほどのようにそのまま極めてもいいですし、JavaScriptを使いこなしいわゆる「フロントエンドエンジニア」として活躍するコースもあります。また、私がそうしたように、支援技術やそれに関連する知識を身につければアクセシビリティエンジニア(または専門家)への道もあります。他にもマークアップをそのまま情報設計として捉え、インフォメーションアーキテクト、ウェブデザイナー、ウェブディレクター、さまざまなキャリアに進むことができます。
実はディーゼロには明確なキャリアラダーは設けていません。その人の能力に合った、状況に合った、関心に合った働きをしてもらいたいからです。マークアップをきっかけにいろいろな活躍を期待しています。
アクセシビリティは会社の責任です
これからますます、DXやアクセシビリティと言った重要なテーマについて、ウェブの世界で体現していくにはマークアップが欠かせません。たとえノーコードツールでウェブサイトやアプリを作る時代が来ても、それが提供したデータが妥当なセマンティクスを持っているか、アクセシブルかどうかを判断するにはマークアップのスキルを持っていないとできません。
かつてマークアップが過小評価される不遇の時代がありました。もしかしたら今もまだそうかもしれません。そしてアクセシビリティを高めることを個人の活動としてしまう状況が、このウェブ制作業界には少なからずあると思います。ディーゼロはアクセシビリティを個々の矜持にしません。会社の当然の品質、そして会社の責任と位置づけて取り組みます。企画、設計から実装まで、一気通貫でアクセシビリティのことをチーム全体で考えていきます。あなただけを悩ませたりしません。
もしも、あなたがマークアップを重要視していて、アクセシビリティをマークアップの力で解決したいと思っているのなら、ディーゼロに是非来てください。わたしたちと一緒に、より一層、マークアップの価値を高めていきましょう。
「この記事を見て応募した」と伝えていただけたら、平尾が直接、面談や面接をいたします。よろしくおねがいします。
Written by 平尾ゆうてん
- サステナグロースチーム ウェブアクセシビリティ専門家
- フロントエンドギルドリーダー フロントエンドテックリード
デザインとエンジニアリング。HTMLハードコア、HTMLのプロ。Markuplint開発者。ベーシスト。嗜好: 猫とLUNA SEAとカービィ。