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大人の青春を味わった販促コンペ

一人でできないなら、チームで

2023年3月1日。一人も応募がなかったらどうしよう?不安になりながらも私田中はslackでメンバーを募った。
販促コンペとは、宣伝会議が主催する販促アイデアを企画書形式で募集するコンテストで、毎年多数の有名企業からお題が出されるアイデアのM-1的な存在だ。

去年は4案応募した販促コンペ、楽しく、熱中して4案を作り上げたが結果は1案も通らず。 受賞作を見てみると、とても自由で斬新で、でも「なるほど!」という瞬発的な納得感のある案ばかり。小さく小さくまとまった自分の企画と見比べて、このままでは来年も通過は難しいだろうなと思った。

元々、アイデアを考えて形にするのが好きで、広告企画制作に携わっていたときも、一人で完璧な案は作れなかったし、チームメンバーからのアドバイスや、アイデアを掛け合わせることで生まれる新しいアイデアにわくわくしていた。

ディーゼロでは主にデザイナー業務・ウェブサイト制作がメインで、企画を考える機会がぐっと減った。 デザインはもちろん面白いけれど、なぜそのデザインなのか?といったデザインの根底の企画から考えることが少ないことに時々寂しい気持ちがあった。

そんな時に販促コンペを見つけ、一人で応募して惨敗。私一人では敵わないと思い、メンバーを募った。

(できたら自分と価値観の違う若いメンバーがいいな)と考えていたら、偶然にも同じユニットメンバーの諸富さんと與那覇さんが手を上げてくれた。二人とも一回り以上年下。責任感があり、しっかり自分の意見を持っている人たちだなと思っていたのでとても嬉しく、きっと楽しく、いい企画ができそうだなと思った。

二人が手を挙げた理由

side 諸富

新卒でディーゼロに入り5年目、web以外にも視野を広げていかないといけないのではという気持ちが強くなっていました。通常業務は制作メインながらプランナーギルドのサブリーダーとしてディーゼロのプランニングをつくりあげるための活動をしています。

専門学校からweb制作領域しか学んでこなかったため、範囲問わずアイデアを出す・伝えるという経験が必要だと思っていました。

昔から考えることが好きなのですが、頭の中で考えるばかりでアウトプットの仕方がイマイチわからず..

そんなとき田中さんからの販促コンペ参加メンバーの募集が。

元々田中さんとは同じユニットで話す機会も多く、その中でわくわくと納得感を兼ね備えるアイデアの広げ方や表現方法、広く瞬時に察知するアンテナの張り方に憧れをもっていました。一緒に進める中で少しでも吸収できるならと思い募集開始から早い段階で立候補をしました。

「業務外か・・・」と一瞬頭をよぎったがそれは賞金100万円というワードですぐかき消されてしまいましたね。

side 與那覇

ディーゼロ入社前の専門学校ではグラフィックデザインを学んでおり、企業の悩みをデザインで解決する課題も行っていました。

新卒入社して2年目に突入し、日々webデザインに向き合い悪戦苦闘する中で、田中さんの販促コンペグループのお誘いslackを発見。「販促コンペ」という存在は知っていましたが、どんな企画でどんな課題があるのかは詳しく知りませんでした。初めてサイトで概要をみて、「これ学生のころ課題でやってたやつじゃん!」と、学生時代のワクワクがよみがえり、アイデアを自由に出す楽しい感覚をまた味わいたい、、あわよくば賞金が欲しい、、と即立候補しました。

専門学校で行っていた課題はほとんど一人で考えることが多く、グループで行うとどのような相乗効果が生まれるのか、ワクワクしながら販促コンペの挑戦が始まりました!

年長者として考えたことと二人の活躍

販促コンペ参加は業務外であるので、二人の貴重な時間をいただくのであれば、何か成果や得られるものが必要だと思った。受賞とまでいかなくとも一次審査通過であるとか、企画についての学びであるとか。

だから、キックオフの際には「仕事終わりや土日に作成することになる、時間を費やしてやるからにはしっかりと納得いくものを作りきろう」というようなことを伝えたと思うし、二人も即座に同意してくれたので心強かった。

ブレストで、色々な課題について会話をしてみて三人が考えやすそうだった「よーじや」を課題に選定して、情報収集、アイデア出し、アイデアの絞り込み、企画書制作と2ヶ月かけて進めていった。

與那覇さんは、アンケートを自主的に行ってくれた。「友達が少ない」と豪語しているのに友達の友達をたどって30人以上から回答を収集してくれて、その行動力に驚いた。また、「よーじや」のイメージを覆す、斬新で素敵なデザインをほぼ一発で出してくれた。

諸富さんは、「人間観察が趣味」と言っているだけあり、ターゲットが企画の想定通りの行動をするかどうか、考えるのがとても上手だったし、違うと思ったことは優しい言葉でしっかりと意見を言ってくれた。

私は企画を安全に小さくまとめがちだったので、二人の意見を反映しながら、斬新さと実現性のバランスをとることができたと思う。企画を考えて組み立てることはできても、チームを率いて企画を作る経験が乏しい私にとって、二人はとても心強かったし、当初の思惑通り、一人では決して生まれない企画を作り上げることができた。

合言葉は100万円

企画がだんだんまとまってきて、いつしか私たちの合言葉は「100万円とるぞ!」になっていた。

最初はお互いが持ち寄った成果を褒め合っていたからだと思う。仕事終わりや土日に作業するのは辛いから、お互いを励ましていた。そんな励まし合いが「この企画、本当にいいよね、グランプリも夢じゃないよね?」と発展し、グランプリ賞金の100万円が合言葉になったのだ。

何かの一番を目指したことは、そういえば私にはほとんどなかった。体力も学力も普通、やる気も普通....聞けば諸富さん、與那覇さんも割と近い学生時代を過ごしていたそうだ。

一番を目指して頑張ることって辛いし面倒だなと思っていたけれど、同じ熱量・同じ知識量・同じ時間をかけた仲間がいるから頑張るのが楽しいし、皆の頑張りに見合った働きをしたいと思った。

締め切り前日の深夜に2案を提出。爽快感があった。

結果

企画書提出から2ヶ月後の8月1日、無事1案が一次審査を通過。努力が報われた気がした。三人ともその日は仕事が手につかなかった。

9月1日の二次審査も見事通過した。応募総数4,446本からの上位111本に選ばれ、通過率は2.49%。

ファイナリストには選ばれなかったが私たちに悔いはなかった。やるべきことをやり切ると、負けても後悔がないことを初めて知った。

販促コンペのチーム参加を通して、それぞれの個性を活かして、一つの目標に向かって仲間と頑張ることの素晴らしさを実感した。これが××年前に味わえなかった青春というものなのかもしれない。

side 諸富

web制作の世界から一歩外に出ると一気にいろんな可能性・選択肢が広がる新鮮味にうきうきしながら取り組むことができました。夜まで熱中し考えて頭が熱くなったりしたことすらも楽しかったです。

提案書フェーズのビジュアル面に関しては田中さん、與那覇さんの力があってこそだと思うので感謝してもしきれません。そこをお任せしていた分、提案書の骨子作成や行動シミュレーションなどで少しでも力になれていたのなら嬉しいです。

また終始一定のモチベーションを保てたのは3人がそれぞれフラットに意見を言える空気つくりを心がけたことが大きかったと思っています。

「来年グランプリ!」の気持ちは強いとはいえ、ハードルはなかなかに高いものです。

そのため、普段の生活でいいと思ったものだけでなく「ん?」と思ったもの、喜怒哀楽問わず心が動いたものなど更にアンテナを広く敏感に張り巡らせながら過ごしてます。

次回の100万円回収劇はすでに始まっているのかもしれません。

side 與那覇

ワクワクしながら始まった販促コンペチャレンジ。アイデアがまとまらなくて悩むこともあったけど、楽しみながら最後まで走り抜けることができました。

初めはペーペーが参加して良いのか、、と不安もありましたがコミュニケーションが取りやすい雰囲気作りをしてくださり、遠慮せず意見を出しやすかったです。アイデアの方向性が決まった後も、懸念点がないか洗い出し、問題を潰していくことでより洗練されたアイデアになりました。

田中さん、諸富さんのアイディアを形にする組み立て力、言語力が高く、アイデア出しから企画書作りまですごく為になったし、お二人の力がなければ二次審査通過はできなかったと思います。

改めてチームでつくる楽しさと、円滑なコミュニケーションでそれぞれの力を発揮できると、より良いものができることを実感しました。

販促コンペの結果発表からしばらく経ちますが、再挑戦したい気持ちはずっと消えません。

次の販促コンペの応募が早く始まらないか心待ちにしています!

販促コンペ 2次審査通過企画「Who am I?」

Written by 田中、諸富、與那覇

田中(写真右): ディレクター/デザイナー。コンテンツのプランニングに挑戦中。
諸富(左):ディレクター/コーダー。プランニング領域を絶賛勉強中。
與那覇(中央):デザイナー。新卒2年目、日々webデザインに奮闘中。