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株式会社プレナス:ほっともっと&やよい軒 ウェブサイトリニューアル&運用長年構築してきた信頼とノウハウで、ほっともっと&やよい軒のデジタル施策に伴走【後編】

年間200件以上のWebリリースを行うプロジェクト

持ち帰り弁当の店「Hotto Motto(ほっともっと)」(以下「ほっともっと」)、定食レストラン「やよい軒」、しゃぶしゃぶ/タイスキと本格飲茶のレストラン「MKレストラン」などを、国内2871店舗、海外253店舗の規模で展開している「株式会社プレナス」。

ディーゼロは、10年以上前から「ほっともっと」、「やよい軒」、そして2020年に誕生した新ブランド「ほっともっとグリル」のWeb制作および運用を担当してきました。

新商品やキャンペーン告知など、Web上で年間200件以上のリリースを行うこのプロジェクトでは、スピード感と正確さが何より重要です。

長年にわたり信頼し合える関係性を構築してきたからこそ可能になった、情報共有と課題解決の形。Web制作・運用という枠にとどまらず、ビジネスパートナーとしてクライアントさまのデジタル施策に伴走し続けるディーゼロの取り組みをご紹介します。

利便性を最優先し、短期間でコストを抑えたサイト統合を実現

公式サイト・ネット注文・会員サービスが個別に存在

土田さま:ディーゼロさんと取り組んだプロジェクトのなかで、もっとも効果を感じている事例の1つは、2019年に行った公式サイト・ネット注文・会員サービスのサイト統合です。

「ほっともっと」の公式サイトは2008年頃、ネット注文は2014年、会員サービスは「My Hotto Motto」の前進となるサイトが2017年からありました。しかし、それぞれが個別に存在していたため、お客さまに同じ「ほっともっと」のサービスと認識されにくく、利便性もよくない状態でした。

問題はデザインとドメインが統一されていなかったこと

谷口PM:3つのサイトがバラバラで、お客さまにとっての利便性も悪くなっていた理由は、各サイトがもともと違う部署で立ち上げられていたことに起因しています。同じような例は、ほかの企業さまにもよく見られるのですが、管理・運営する部署が違うため、サイトの機能にばらつきがあり、見た目のデザインもドメインも統一されていなかったのです。

サイト統合の方法は2つ考えられました。1つは、3つのサイトのシステムを1つに統合する方法。もう1つは、デザインとドメインだけを統一し、システムは従来のものをいかす方法です。

当然ながら1つ目の方法は、期間もコストも必要になります。しかし、プレナスさまには「できるだけ早く統合したい」という意向がありましたし、弊社には「お客さまにとって、わかりやすく使いやすいものであれば、システムが同じかどうかは特に重要ではないのでは」という思いもありました。

そこで、期間もコストも最低限に抑えられる2番目の方法を選択することに。各サイトの見せ方を統一したうえで、従来のシステムをいかしつつも管理自体は一本化し、サイト間の回遊性とお客さまへの利便性を高めるというサイト統合にトライさせていただきました。

シングルサインオンで3サイトが有機的に連動

谷口PM:統合にあたっては、どのサイトからでもログインできる「シングルサインオン」(※)を導入し、ログアウトしなければ、そこからどのサイトに移動してもログイン状態を保持できる仕組みにしました。

土田さま:お客さまが各サイトをシームレスに利用できるようなり、各サイトの利便性も各段に向上しました。ちょうどコロナ禍でのニーズも重なり、統合直後から各サイトのアクセス数が右肩上がりに増加しはじめ、ネット注文・会員サイトの利用率もアップしました。このサイト統合が、現在のネット注文、「My Hotto Motto」の好パフォーマンスにつながっていると考えています。弊社としても、非常に実施した甲斐があったプロジェクトだと感じています。

坂井D:私たちとしては、当初からそうした効果を狙った提案でしたし、当然確信をもって進めてはいましたが、実際にリリースしてお客さまの反応をみるまでは内心ドキドキでした(笑)。想定通りの結果が出て一同ほっとしました。

※1つのIDとパスワードで、複数のWebサービスやアプリケーションにログインできる仕組み。各サービスで入力や管理の手間が省け利便性が向上する。

デジタル施策をトータルにコーディネート

Webとの融和性でアプリの効果を最大化する

谷口PM:ネット注文の好調さには、2020年にプレナスさまが「ほっともっと公式アプリ」を導入したことも大きく影響していると思います。このアプリ導入にあたっては、弊社もデジタル施策のアドバイザー的な立場で参加させていただきました。

もともとサイト統合は、その後のアプリ導入を見越したものでした。そのため、Webとアプリの情報を連動させ、アプリでもウェブと同じ機能が使えるように設計しています。

また、ユーザーであるお客さまが、アプリか公式サイトかの違いで困惑しないよう、Web上のデザインや操作メニューもアプリと融和性の高いものになるよう工夫しました。

アプリ導入2年目で400万ダウンロードを達成

畠山さま:アプリは導入から2年で400万ダウンロードを達成しました。導入後、ネット注文や会員数も順調に増加しています。アプリならではのプッシュ通知を利用し、新商品や各種キャンペーンの告知ができることで、Webとの相乗効果も高まり、より効率的な販促につながっています。

谷口PM:2年目で400万ダウンロードという数字は、他社さまではなかなか達成できない数字だと思います。それだけ「ほっともっと」のアプリが、多くの人にとって日常的なアプリになってきているということではないしょうか。

お客さま目線で、時代の一歩先をいく展開を

土田さま:コロナ禍によるトレンドの変化で、デジタル施策の重要性は今後ますます高まっていくことが予想されます。CRM課としては、そこに追従するのではなく、そこから一歩先を考えた展開をしていく必要性があると感じています。

谷口PM:Web制作・運営を長年担当させていただくことで、「お客さまファースト(はじめに消費者ありき)」や「安全安心」というプレナスさまの精神や理念が、私たちの考え方にも浸透してきました。そのためお客さま目線を追求し、考えていくことが、おのずと次の一手にもつながるという感覚があります。

例えば、店頭に行く前にメニューを予約しておく受取予約は、コロナ前から用意していたサービスでした。ネット注文も、サイト統合後、急激に利用者が伸びてきました。

また、プレナスさまはいち早く自社工場をつくったり、社会貢献やサステナビリティという面でも時代に先んじて取り組みをされたりしています。そこにWeb制作という立場からかかわらせていただけることは、弊社にとっても貴重な機会ですし、大きなやりがいと面白さそして責任を感じています。

土田さま:ディーゼロさんには、世の中のトレンドを熟知したWebのプロフェッショナルとして、引き続き弊社のデジタル施策に積極的にかかわっていただけるとありがたいですね。特に、アプリ運用には社内から大きな期待を寄せられています。CRM課のスタッフだけでは知識的に不十分な部分もありますので、そのあたりをフォローいただきつつ、より効果的な運用法を提案いただけると助かります。

また、すでにマーケティング、DX、広報など複数の部署でご協力いただいていますので、包括的・客観的に見ていただいた上でのご意見にも期待しております。

 

谷口PM:ありがとうございます。今後は、アプリ導入で増えてきた会員数を、Web上でも活用できるような展開案を積極的に提案していきます。

ユーザビリティ(利便性)のさらなる強化、お客さまやデバイスを選ばないアクセシビリティの向上、さらに、ブランディングを含めた企業価値の発信など、Webの分野でできる余地はまだまだあると考えています。プレナスさまのビジネスに伴走していくパートナーとして、今後もさまざまなことに一緒に取り組ませてください。

制作メンバー

ディレクター:藤崎、坂井、岡田

デザイナー:宮川、穴井

マークアップエンジニア:上野、花田

フロントエンジニア:古川

サーバサイドエンジニア:熊澤

プロジェクトマネージャー:谷口