株式会社アダル 採用サイト
「モノづくり」が好きな人を集めたい。 その想いを、現場の手ざわりを感じられるサイトで表現。
飲食・ホテル・オフィスをはじめ多様な業種に家具を納入する家具メーカー、株式会社アダル様の採用サイトをリニューアルさせていただきました。前回、家具コレクション「A.T.I.C(アティック)vol.8」サイトを担当させていただいたのをきっかけに、新たにご相談をいただき、今回のプロジェクトがスタート。「『モノづくりが好きな人』の募集を増やす」というゴールに向かって、お客様とコンテンツやデザインについて協議を重ね、共に創り上げていきました。
現場見学で感じた魅力と空気感を、コンテンツとして仕立てる。
サイトリニューアルにおいて最も大きな課題は、お客様が求める人材と採用希望者とのギャップを解消すること。インテリアコーディネーターなどの職種にこだわらず「モノづくり」そのものが好きな人に届いてほしい、というお客様の願いがありました。
そこで、まずはアダルという会社の「モノづくり」の現場を知るところから始めました。福岡工場やオフィスを実際に見学させていただいたのです。
工場は資材や機材が整然と並び、心地よい光が差し込んでいて、一般的な「工場」のイメージから離れた綺麗な印象の空間でした。
敷地内にはスポーツ用コートや簡易キャンプサイト(芝生広場)、遊び道具といった、社員の方が家族と共にプライベートを過ごせる工夫も。「仕事、プライベートを問わずしっかりと『遊び』、生活を充実させること」を大切にされている様子が感じ取れました。
アイデアを生み出すきっかけとなる「遊び」は、ものづくりに欠かせない要素です。整備された環境に「ADALのモノづくりの姿勢」がよく表れていると感じました。
ただ、言葉でたくさん説明したとしても読んでもらえない可能性も高い。
百聞は一見に如かず、より直感的に現場の空気感を伝えるために、ビジュアルのみの「FACTORY TOURー家具が生まれる場所」というコンテンツが生まれました。現場で日々目にするふとした風景や職人たちの視点を切り取ることで、現場で働くことを想像しやすくし、愛情やこだわりを持ってモノづくりに向き合うかっこよさを表現しています。
サイト全体としては仕事に関する具体的な情報も増やしつつ、「ADALのモノづくりの姿勢」に共感してくれる人へのコミュニケーションを強化した設計となっています。
対話を重ね、お客様と同じ方向を目指したデザインづくり。
今回は撮影やサイトデザインといった本格的な制作過程に入る前に、お客様とのイメージのすり合わせを念入りに行いました。
まずは配色+イメージマップを用いた、全体トーンの方向性決めから。ご担当者の好みをただ伺うのではなく、「このトーンにすると、どのような印象を受けるか」「どんなポジションの企業や媒体で、このトーンが使用されているのか」という観点も含めて確認し、お客様とのイメージ共通をしっかりと行いました。
次に、写真のトーンのすり合わせです。本サイトのターゲットが「モノづくりが好きな人」であることから、一般的によくある「企業っぽい」写真ではなく、現場の空気感や美意識を感じられる、写真として魅力があるものを目指しました。
カメラマンにはあらかじめ見学時の写真を共有し、陰影の美しさを出したいこと、カメラマン自身が感じた魅力を切り取ってほしいということを伝えました。写真のプロの視点をしっかり交えることで、現場の魅力をより強く引き出すことを目指しています。
プロジェクトメンバー全員でお客様に向き合い、課題解決に向けて試行錯誤しながら作り上げた本サイト。
リリース時には、お客様から「作る過程が楽しかった」という言葉をいただきました。日々「モノづくり」に向き合う方たちから制作のプロセスを評価していただけたのはとても嬉しく、励みになっています。これからも、真摯にディーゼロとしての「モノづくり」に向き合っていきたいと思います。
サイトURL | https://adal-recruitment.jp/ |
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業種 | 家具メーカー |
公開日 | 2024年6月3日 |
製作期間 | 4ヶ月 |
対応デバイス | PC・スマートフォン |
担当業務 | 設計/デザイン/ |
制作スタッフ | プランナー:今村 デザインディレクション:那木 デザイン:與那覇 コーディング:諸冨 ライティング:立石 リリース前サポート:熊澤 窓口:荒田 |